2009年3月14日土曜日

クスリとカウンセリング

こころの病気になったとき、治療方法として考えられるのはこの二つです。



僕はそろそろこの長い長いマラソン治療のゴールを迎えようとしています。



振り返ると、最初のころは薬を3種類ぐらい処方されてました。ちょうど、社会がうつ病などに関心を持つようになり、こころの病にどう向き合うかというのが話題になっていたように思います。



先に結論から言いますと、治療において薬は1種類が望ましいということです。たくさんの種類を飲めばそれだけ副作用も増えますし、包帯のうえに包帯をまた巻くようなものだと私は思います。もちろん、すべての症状において1種類がいいとは思いません。



ただ、クスリが減ると明らかに体が楽になります。軽いというか、頭の中が聡明になるというか。うつ病などで長期間休養を余儀なくされている人たちは、結構この薬のちゃんぽん処方によって、症状が長引いているのではないでしょうか。



また、僕は1年間カウンセリングを受けました。現在の日本のカウンセリングは「傾聴」を基本としたスタイルをとっているので、アドバイスをくれたり、ここは良くないといったようなことは言いません。個人的に効果がないとは言いませんが、カウンセリングをやっていくなかで、自分がしゃべっていることにハッとさせられ、そこから快復の糸口を見つけたというのが、正直なところです。



とにかく、調子が悪くなったらひたすら自分が「何かをしよう」という気がおこるまで、ゆっくり休むことです。必ず、何かしたくなってきます。コンビニ行こうかな~とか、本屋さんいこうかな~とか。はじめはそんなところから自分のできる範囲で行動の場を広げていくと、いつのまにか、すこしづつ良くなっていくものなのです。



あと、昔の自分を取り戻そうとか思わないでください。昔の自分だったから病気になってしまったわけで。良いところは残しつつ、新たな自分を育ててください。人は常に変わっていける生き物ですから。