2011年2月11日金曜日

10代からの未来予想図。

昨日、たまたま教育テレビの「青春リアル」という番組をみていた。



テーマが「就活」だったので、またか…このネタ!と思いチャンネルを変えようと思ったが、取り上げられていた学生がとてもまじめで、頑張っている感じが伝わってきたので30分見てしまった。



おぎゃーと生まれて、初めて他人と競争するのは小学生からぐらいだと思う。



中学受験をする子は小学校4年生から勉強し始めるので、10歳から日本の競争社会に身を置くことになる。



中学まで公立でも高校で受験が待っている。



ここで、話は少しずれるが、リクナビの編集長が「大学に入学する時点でキャリア形成を考えていないと、これからの就職は厳しくなる」と発言していた。



僕はこれを聞いて「大学前に仕事のこと考えろって言われたら、完全に就職する気失せるな…」と、思った。



なんかどんどん前倒しになっている気がして、結局会社に入るための受験かと極論的な考えに至った。



話を戻すと、早い子は中学受験からもう10年後の自分の姿を描きはじめなければいけないということ。



重要なのはその過程が、常に能動的なもので受身的な姿勢を良しとしない風潮。



常に何かに挑戦していないといけない空気。(中高であればTOEICぐらいだろうけど…)部活も好奇心からはじめるよりというよりも「学生時代何もやってませんでした」じゃやばい!的な理由から始める子どもだっているだろう。



これは疲れる。



高2で大学受験の勉強はじめて、大学入ったら2年生時の秋から就活を始める。



しっかり腰を据えて勉強する時間なんてこれっぽちもない。



何か目標を達成しては、待ち受ける次なる試練。



で、その結果就活の面接で、面接官から「君のカラーってものがないね」なんて言われた日にゃ、俺の10年間返してくれよって言いたくなるよ。





世の中景気悪いけどさ、そこまでやる必要ないよ。



ましてや「新卒」の肩書欲しさに留年とか、本当にもったいないと思う。



フリーター=負け組みみたいな考えがそもそもおかしい。





いま、中小企業に興味を持ち始めている学生が増え、とてもいいことだと思う。



そこでも「正社員」がベストなんだろうけど、大事なのは学校で学んだことを若いうちに社会へ出て「試す」ことだと思う。



そこには正社員も派遣もフリーターも関係ない。



むしろ、そこで初めて本当に自分に向いている仕事がなんなのか分かる気がする。





過剰な競争社会を生みだす=社会破綻を意味する



僕はそう考えます。







2011年2月5日土曜日

最近の本

「~の品格」



「○○力」



「~のための○○の法則」・・・





本屋さんに行くとこの手のタイトルの書籍はすぐに10冊は見つかる。



中身が読むに値するものであれば多少タイトルがかぶっていようがどうってことないが、タイトルは大体、出版社が決めるので著者の意図はあまり反映されていないものと推察する。





ここ数年、世の中は一つのものを記号化することで分かりやすいカテゴリーを生みだした。婚活はその最たる例で、「婚活」というカテゴリーから様々なサービスや交流が発生した。



しかし、ここにきて婚活ってなに?といったような「青い鳥症候群」にも似た声を多く耳にする。色々、やってはみたものの、やっている本人が疑問を持ち始め、蓋を開けてみればなんにもなかったという具合だ。



○○サークルに参加する=結婚できる



という極端な思考のステップアップは非現実的であり、マスコミに取り上げられるのはごく一部の事例だけだ。



この飛び級的思考が自分とのギャップに苦しむ原因となり、虚しさ、無力感を生む。





人と繋がるには時間がかかる。



いま流行りのFacebookも日本人ユーザーからは敬遠されがちだという。



ネットで交流が始まることはあたりまえになったが、それはスタート、きっかけに過ぎず、実際に親しい間柄に発展していくわけではない。



就職も入口はネット。しかし、そこで働くには面接や研修があって初めて採用される。



きっかけをたくさん作ることはいいことだが、その先からは相手の気持ちを汲み取った行動が必要であるということを肝に銘じておきたい。





お堅い内容でした。