2020年10月18日日曜日

デアリングタクトが繋ぐ三冠の重み

 かつて秋華賞といえば荒れるGⅠの代名詞。

10番人気の伏兵馬や1番人気が軽く吹っ飛ぶ、難解レースだった。

しかし、スティルインラブが三冠を達成し、徐々に連対する馬は実力馬が多くなっていた。「力通りの決着」。

その後、牡馬三冠よりも短い周期で三冠牝馬は誕生してきた。しかも、TRを使わず秋華賞のパフォーマンス次第ではJCへと向かうローテも珍しくない。


逆に言えば、「名牝」となるためには秋華賞でピークを迎えてしまうようでは牡馬・古馬混合のレースでは評価があがらない。

デアリングタクトは名牝となり得るのか?秋華賞でまず、その切符を勝ち取った。これから血統的にも成長が期待できるし、牡馬相手でも勝ち負けできる能力を持っていると思う。

何より、馬が松山騎手を大きく成長させたことは言うまでもない。
本当に落ち着いて騎乗していて、風格さえ感じさせたのだから。