2012年5月18日金曜日

加藤さんと菊間さん

昨日のNHKの「ポートレートM」という番組でおふたりだ対談していた。

本当に芯の強い女性なんだなと思った。

菊間さんは朝日新聞や、書籍でこれまでの経緯を読んだが、本人の口から発せられる言葉には重みがあった。

尊敬します。お二人とも。

2012年5月7日月曜日

決められない民主主義~NHK特番~

先週の金曜日の深夜、Eテレでやっていた討論番組をNHKでやっていた。

観るつもりは全くなかったが、論者を1970年生まれ以降に絞っているという点で、どういう番組になるのか興味をもった。

NHK大好きの私だが、この番組はつまらなかった。

いろいろ文句を言いたいが、番組内のパネリストが「ポジ出し」をしていきましょう!(ダメだしの対義語らしい)と、言っていたので最小限に留めておく。


まず、民主主義をテーマにする事自体、テーマがぼやけすぎ、でかすぎ。

決められない民主主義~民主党政権~みたいなものだったらまだわかる。

司会者が「朝まではできないんで(笑)」と、某番組を意識した発言をしていたが、冒頭から何を論ずるのか良くわからなかった。

一番のミソはあの番組を政治・哲学・社会学等の知識を持たない(私もふつーの一般視聴者としてみました)人が理解できるのか?ということだ。

各論者は私からすれば意味不明な難解用語を次々と繰り出し、自分の主張を高尚なものに練り上げていく。討論というより、授業を聞いている感覚だった。当然一方的な授業はつまらないわけで…。

また、その用語を解説したVTRが作られていること自体、いかに一般人とかけ離れたやり取りをしているのかがよく分かる。視聴者が理解できない討論番組をやって何の意味があるのか。

そりゃ、おまえが無知なだけだろ?という批判は今回ばかりは勘弁してほしい。

なぜなら、この話を他の人に用語も含めて話したところ、???の連続だったからだ。

だいぶ噛み砕いてこの反応なのだから、番組そのものはチンプンカンプンだろう。たぶん。


さらに身も蓋もない事をいうなら、決められない民主主義ではなく、いまの日本は決めたくないとう意思決定が立派に働いているということだ。

選挙に若い世代が投票しないのも、政治に無関心など様々な理由はあるにせよ、根底には現状維持で充分という認識があるからこそだれも動かない。

また、これまでは保守派と主張する自民党が高度経済成長と共に、うまく地方も含め日本経済を回してきた。グレーな部分もあったかもしれない。

しかし、改革を訴える民主党を含めリベラル派は旧体制を壊すところまでは一致団結するが、そのあとは空中分解する。細川政権の時も同じ。そして今も同じ。

かつては民主の中枢の政治家が保守勢力だったような気もするが、結局、いろいろなところでわがままな主張がまかり通るようになり、新党ばかりが増えていく。

政権交代は社会実験ではない。

やってみたけど、だめだったは通用せんのです。こんな政治に無理やり意志決定を押しつけたところで、機能するはずがない。それを国民は知っている。

だったら、現状のほうがまだマシだと考える人がいてもおかしくはない。

じゃあ、今の日本はこのままでいいのかといえば、それも違う。

ヨーロッパのように政治や文化が成熟していくのならばまだしも、実が成るまえにもぎ取られてしまうか、根っこごと差し替えみたいなことばかりやっているからまったく成長しない。

大阪の橋下さんも東京の石原さんも、意志決定の仕組みを変えていくのはいいが、それ以前に国会議員がみんな両氏のように気概と志をもって国政に臨んでいたら、そんなに変える必要ないんじゃないですかね。

小泉さんは立派にやっていたじゃない。

ということはやっぱり最後は「人」だよね、って結論になってしまう。

被災地復興はもちろんだけど、拉致問題とかどうなっちゃたわけ?

日本国民の尊厳が侵されている今にあって、そこにまったく政治が向き合わないのはいかがなもんか。

あ、だいぶ長文になっている・・・。ここいらでやめておきます。