久々にインターネットがあって良かったなと思った。
上岡龍太郎の訃報を聞いて、何本もYouTubeの動画を観た。
著名な文化人が故人について色々と功績を述べているのでそこは割愛させて頂きます。
一時、上岡龍太郎にはまっていたときはまるで落語を聴いている感覚だった。桂枝雀との対談は傑作でお互いが「笑わそう」という意識なしに勝手に話が面白くなっていく珠玉のトーク。
漫才、漫才と彼は言っていたが、テンポやギャグで力業で笑いを取っていくのではなく、緻密に計算された(というより訓練?)話術で笑いだけではない、どこか得した気分にさせれくれた。
頭の回転が速いがゆえに60歳を区切りと考えたのは、話すイメージを的確に表現することがだんだん厳しくなっていくことを予見してのことだろう。スポーツ選手のように芸の頂点を極めたところで身を引くのが彼の美学だったのだ。
超能力者たちとのオカルト論争とか今じゃテレビで観れないものばかり。本当に何時間でも見ていられる面白さが上岡龍太郎にはあった。
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