2011年7月1日金曜日

NPOについて考える。

先日、NPOで仕事をしている人と話をしていて、思う事があったので書きます。



NPOといってもその種類は様々です。



地域貢献、芸術、教育、福祉、環境…まあ、たくさんあるわけです。



僕がひとりで始めたのが2008年。今の就労支援に関わって1年ちょっと。





僕は自分がやりたいことが=NPOだったわけではありません。



体調を崩し、自分ができることがNPOだったのです。



しんどかったとき、何をやればいいんだと考えたときに「まずは人の役に立つ仕事をしてみよう」というところから始まりました。





いま、NPO法人は40%が「冬眠」していると言われています。資金不足や人材不足が主な理由です。よって、新規に立ち上げず、法人を引き継ぐ形が増え、まずは40%を減らそうよっていう流れになってます。



最初は定年退職した方達や、地域のコミュニティ的な役割としてバンバン申請が行われました。しかし、「非営利団体」なわけですから、持ちつ持たれつみたいな感覚で団体を運営していたわけです。しかも、スタートが50、60代になってやるわけですから、次世代に引き継がない限り、短期的なスパンでしか活動はできません。





若い人に話を聞くと、「NPOは社会貢献できる!」「会社とは存在価値が違う」と言ってくれます。自分でもそう思ってやっているんですけど、海外のはなしを聞いているとなんか違うな~という感覚を覚えます。



日本の場合、社会の隙間産業の補完みたいな感覚がするんです。特に教育、福祉などは官が首が回らない状態だから民がそこに参入する。でもそれはやっぱりお金が絡んできて、みなさんが好んで使う「格差」が生じるわけです。そこのサポートにNPOが入っていく。セーフティネットの網目が少しでも破れないように懸命になってやっているのが現状です。



しかも、NPO=ボランティアみたいな考え方があって、対等な立場で話ができない事もある。(すべてがそうと言っているわけではありません)



NPOは確かに好きなことができる。



国が定めたカテゴリーの範囲内で。



結局その枠からはみ出してしまうとなると、社会福祉法人みたいな別枠を作らざるを得ない。そのほうがもっと融資も受けられるし。





こんだけ、社会が困窮しているなかで、一番動けるのはNPOなのに体力がないんです。



なんか始めようにも法律がコロコロ変わったり、支援が打ち切られたりして動けない。





自由なようで、不自由なのが現状。



だから振り回されないで済むように今頑張ってます。



ちょっと愚痴になってしまいました。



すいません。



でわでわ。



0 件のコメント:

コメントを投稿