2013年9月20日金曜日

都市と地方。

今朝の朝刊で、3大都市圏の地価が上昇したという記事が載っていた。
「バブル」か「経済成長」か。
僕はバブル寄りの地価高騰だと考える。
五輪効果で晴海のマンションはバカ売れらしいし、リニアでますます三大都市圏は過密状態になっていく。
しかも、地方の地価は2000年と比較して50%Downした。
以前から、地方だ!地方だ!と言っている僕としては、地方の人口流失、経済格差、過疎化の問題はおおいにチャレンジするに値する課題なのだ。

しかも、最近は海外からの投資で地方の土地の買い占めが増えている。
日本の素晴らしい原風景が、マネーゲームの選択肢になることだけはなんとしても食い止めなければならない。

地方はモノ・カネ・ヒトが集まらないから、困窮するという。
世界遺産など、一部の地域は潤っているが、あちらこちらに世界遺産があるわけではない。
じゃあ、どうすればいいのか。

答えは徹底した「差別化」だ。
都市圏と180度違うことをひたすら追求する。
巨大な経済圏をつくらず、小さな経済地域をひたすら増やす。

なにごとも巨大化すると、一回のダメージでもろく崩れやすくなる。高速道路、新幹線、ITインフラ…。いらない、いらない。そもそも使うひとがいないんだから。

上下水道が整備されていない、ネットがつながらない、交通機関がほとんどない。
それらの問題は、人々の活動範囲が大きくなりはじめたとき、初めて需要が生じるのであって、今この日本で生きていけない場所は一か所もない。生活していこうと思えば、いくらでも方法がある。

なにも自給自足的生活を勧めているのではなく、徹底した環境保全を主とした経済サイクルを構築することで、「セカンドライフで豊かな人生を!」みたいな発想から、思いっきり「ファーストライフ」として人生を謳歌できる環境を創っていくことが重要だということである。

若い世代は確かに都会にあこがれる。でも、「あまちゃん」でも描かれていたように都会の人間はないものねだりで、地方・田舎に淡い幻想を抱く。

しかし、現実問題、自然と共生していく生き方は苦労や困難の連続だ。しかし、日本が抱える「負」の問題を解決してくれる土地もまた、地方であり、自然と共に生きていくことだと考える。

海外旅行で羽を伸ばすのもいいが、自然の恵みを1日でもカラダに吸収すれば、驚くほどみずみずしくなる。

こんなに色々と勧めるのも、実際、自分自身で日本全国47都道府県を廻って、それを実感したからこそだ。

「余計なものは何もいらない」

それが地方の目指すべきこころではないか。

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