2015年8月3日月曜日

社会企業家はNPOより寺を運営したほうがいい。

ちょっと前、NPO法人の代表と話をする機会があった。

資金繰りが難しいといって、話はあっちこち飛んだが、いくら崇高な理念のもと事業を始めても、個人的に企業的感覚でやっている人とボランティアの延長線上で活動している人では全然違う団体だと認識している。

僕は理念上のNPOというのは日本に合っていないと思っている。毎回これを言って怒られる。欧米のNPOは基本、寄付が圧倒的に多い。しかし、日本では少ない。それは文化の違いであって、いくらクラウドファンティングをやっても集まらないものは集まらない。最近のNPOの人材募集をみても、資金をファンドのように集め、それを運用できる人材を欲しがる。

確かに発想は素晴らしい。でも、僕はなんか違和感を覚える。それは日本人的、汗水たらしてお金は得るものだ、みたいな考えが残っているからだろうか。基礎体力の部分をあまり、補助金や他人の財布で固めると、基盤が弱くなる。結果、組織の維持にエネルギーが費やされ、本来の目的を達成できず、本末転倒となる。

日本にはそういうシステムがずーっと前から機能している。

お寺だ。

お賽銭、お布施、寄贈・・・。昔は庶民の悩みは地域の寺が受け持っていた。修行を積み、徳というスキルを活かし、人々の生活に尽力した。

事務所の家賃も心配ない。檀家がマンパワーを供給してくれる。あとは若い発想を足すだけだ。

こんなことを書くのも、欧米のNPOの知人から事業拡大の話を聴いてレベルが違う!!と驚愕したからなんだけど。

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