2011年8月4日木曜日

マジになったらやっぱり強かったNHK。

デジタル放送に移行し、とりあえず一服した感のあるテレビ業界。



しかし、気づいたら何時の間にかNHKが独走態勢に突入しており、民放を尻目に圧倒的な力の差を見せつけている。



まず、要の報道。



早朝の「おはよう日本」からいきなりエース2人が登板。



女子アナの新エース、鈴木アナウンサーにオールラウンダーの阿部アナがしっかりサポート。大先輩大塚さん、みのもんたといい勝負を演じている。鳴り物入りで朝日にFAした羽鳥アナは、日テレのノリが合わないのかズッこけた。



そのまま、あさイチへ継投。



これまたエース格有働で、脇汗騒動もなんのその。安定感抜群でゲストをきっちりリード。



国会中継や天気予報で、なんだかんだでスタジオパークのお時間。ここでも惜しみなく、ニュース9から新婚さんの青山アナへ。どんだけ投手陣豊富やっちゅう話や。



続く「お元気ですか日本列島」ではNHKのダンディ畠山アナ。あの渋い声で、お茶の間のオバサンたちはイチコロ。民放で唯一ワイドショーで対抗する「ミヤネ屋」もエリカ様頼みで、いまいち関東ではウケていない。



首都圏では「首都圏ネットワーク」で次世代のホープ上条アナが登板。TBSではこれまたOB堀尾と長峰アナの漫才テイストで民放の意地を見せるが、どこかバブルの匂いが漂っていると感じるのは私だけか…。



NHKの継投はまだまだ続く。



華の「ニュース7」では小郷知子アナが大抜擢され、期待を上回るパフォーマンスを披露。7:26の恋人、半井さんの後を受けた寺川さんも柔らかい口調で引けを取らない。



そして、ストッパーは「ニュースウォッチ9」の井上あさひアナ。入局当時の写真と見比べたらびっくりするほど綺麗になられた。ちょっと低めのあの声が仕事で疲れた体に心地よい。



とにかくすべてエース級がでてくるもんだから、民放の雄フジでさえも彩パンが去った今、対抗できる局が見当たらない。



時代劇では「水戸黄門」がついに体力の限界。セットもキャストも満身創痍でついに引退を決意した。大河を筆頭に映画並みの作品を惜しみなく投入してくるNHKに、どこも太刀打ちできなくなってしまった。



バラエティーも民放はタレント飽和状態で時間枠を拡大。それでも牌は足りず、BIG3頼みの現状は変わらない。そんな中で、異次元の空間にぶっ飛んでしまったのがNHK。地上波では老若男女に支持される番組作りをモットーにしているが、BS1・プレミアムでは大胆な采配で度肝を抜く番組が次々と登場。



なかでも私のお気に入りはBS1で平日、23:00~放送している「エル・ムンド」!番組名の意味なんて全然分からなくても、一回観たらドツボにはまる。



キャスターはアンドレア・ポンピリオ。一回見たら絶対に忘れないその濃~い顔立ちは、夜の番組にしては暑苦しすぎる。でも、そんなのノープロブレム!さらに強烈な出演者達が毎日日替わりで登場。なかでもコラムニスト中村孝則は超イケている。そう、「イケてる」なんて死語みたいな言葉が全然違和感なく出てきてしまうくらい、存在感が濃厚。ファッションセンスは僕なんかがあれこれ突っ込むのが失礼な程ぶっ飛んでいるし、しょっちゅう世界のリゾート地や秘境を旅している。彼が頻繁に使う「ラグジュアリー」はMY流行語大賞。スペシャルとかエクセレントなんて陳腐なフレーズは使わない。行く先々でどんな食事がでてこようと、眉間にしわを寄せて「これ最高!」と言い切るそのプロ根性。



初めて「受信料払って良かった」と思わせてくれた。



真面目な話をすればドキュメンタリーや教養番組も質が高いし、明らかに昔のNHKとは制作側の意識が変わった。背広のカメラマンがスタジオにいたのは過去の話。本腰をいれた放送業界の巨人は、豊富な人材と制作費を武器に民放の牙城を次々と制圧し始めている。









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