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【 私は会食恐怖症をどのように克服したか? 】Vol.009(最終号)
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「反復また反復」
会食恐怖は僕の経験上、強迫観念に近いのかなと思っています。
皆の前で何か話をするとき、緊張して足が震えるように。
これを克服するには場数を踏むこと、これ以外にないと考えます。
どんなに本を読んでも、おそらく解決しないでしょう。
朝早く起きて、セロトニンを活性化しろ!
こんなスローガンばかりを眺めていたところで、なんら快方には向かわない。
「自分は今人前で食事が取れない」
まずこのことを客観視し、やみくもに精神論や啓蒙本に振り回されないことです
。
あの人はあんなことをやって、症状を克服した。
それはあくまでその人のやり方であって、自分に合うかどうかは分からない。
鵜呑みにせず、一つの事例として受け入れ自分なりの克服方法を模索する。
しかも、それは短期間で見つかるものではない。
何度も何度も試行錯誤を繰り返しながら、少しずつ改善の糸口が見えてくる。
そして、この症状であることを恥ずかしいとか、自分はおかしいなんて考えない
事。
誰だって病気はするし、原因が分からない症状なんて山ほどある。
社会というのはマイノリティの人々に対してすぐに偏見をもつ。
でもそれは一つの警鐘であり、もしかしたら人間として当たり前の反応なのかも
しれない。
私は普通に食事ができるまで丸6年かかりました。
その間、自分のなかで思っていた事は「必ずなおるんだ」という根拠なき確信で
した。
それは始め、治る=完治という考えだったのかもしれません。
しかし、次第に「うまく付き合っていく」という考えにシフトしだしてから良い
方向に向かいました。
何度もなんで自分がという想いに駆られましたが、やっぱりどっかで「こんちく
しょう」という反骨心みたいなものがあったんです。
このような症状を克服するということは自分との闘いです。
弱い自分が幾度となく顔をだし、そのたびに流されそうになる。
でも、その闘いに勝ったとき、症状克服という最良の結果と共にいままでとは違
った自分がそこにいることでしょう。
少しでも早く症状が改善することを祈っております。
ISAO
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