2011年12月18日日曜日

私は会食恐怖症をどのように克服したか?⑦

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【 私は会食恐怖症をどのように克服したか? 】Vol.007

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「思考のゆがみ」

これを自分で認識できると、そのあと想像以上に快復が早くなると思います。
なぜなら、その時点で過去の自分とは違う新しい考え方を持った自分がいるから
です。

これはメンタルヘルス全般にいえることで、カウンセリングの主な目的はまさに
この「歪み」を気付かせることにあります。
会食に関して言えば、「食べられない」から「食べることができた」というプラ
スの出来事に考えの比重が移ります。
つまり10回中9回食べられず、「ああ、9回も食べられなかった」というマイナス
思考から「1回でも食べられた!」という発想に変わっていくわけです。

食事の量に対する固執が薄くなっていき、会食の場で食べられなくても「しょう
がない」という良い意味での考え方を持つようになります。私はこのあたりから
緊張感や恐怖感がなくなっていきました。その裏付けとして、家でしっかり食事
を撮り、一回食事を抜いたとしても影響が少ないようにしたり、こまめにビスケ
ットや呑むゼリーなどをたべることで空腹状態をつくらないようにしました。

また、大勢での食事の場ではとにかく自分が食事の流れの主導権を握るというこ
とです。率先して食事をお皿に分けたり、席を移動して話をしたり。要は食事を
楽しんでいれば周囲は食べていないことなど全く気にしていませんし、ましてや
わざわざ料理を勧めてきたりもしません。ちょこまか動き回っていれば、なんだ
かあいつは盛り上がってるな程度で受け止められるのです。

一番、みなさんが抱える悩みは自分がどう見られているかということ。
「食べられるか」という心配は気づけば、周囲への視線という恐怖にすり替わっ
ており、対人にたいしていかにリラックスした状態でいられるかという問題に変
わってくると思うのです。

ならば対人との恐怖にとことん向き合わねばならない。
これは快方に向けての一番のおおきな壁です。

親しい人とばかりでは慣れ合いが生じてしまいますし、かといって初対面の人ば
かりではこっちが潰れてしまう。

そこでおおきな助けになってくれるのがSNSなどでの当事者同士のネットワークで
す。

ネットで調べるだけでも「会食恐怖」について悩みを共有しているグループはた
くさんあります。

次回はそういった方々との実際の交流についてお話したいと思います。


ISAO

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