2011年11月13日日曜日

私は会食恐怖症をどのように克服したか?③

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
   【 私は会食恐怖症をどのように克服したか? 】Vol.003
----------------------------------------------------------------------
◇今週の目次◇
1.他者とのアプローチ
2.みんなの会食恐怖ネタ話
3.会食のワ!!!
4.Q&Aコーナー

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.他者とのアプローチ 今週は他者とのアプローチについてです。 会食恐怖に悩み、自己解決を図ろうとしてもどうしても限界を感じる時がありま す。 それは情報不足だったり、自分で知らないうちにひとつの考え方に固執してしま ったり…。 そうなると、なかなか思うように前には進まず、悪い方へ物事を考え始めてしま うものです。 やはり、そうなったときには他人の手助けが必要です。 一番身近なのは家族です。両親、兄弟に自分の言える範囲で良いので辛いことを 伝え、一緒に歩んでもらう。 家族で理解してくれる人がいなければ、SNSの活用や信頼のおける知人、友人に相 談してみると良いでしょう。 そういう人もいないという方はカウンセラーに話を聞いてもらうのが効果的です 。 ただ、民間のカウンセリングはお薦めしません。医療機関と提携したり、クリニ ックに併設されているところがベストです。私は通っていた病院にカウンセリン グルームが併設されており、カウンセリングが終わったあと、医師の診察を受け るというかたちを1年間続けました。 最初は何をやっているのか良く理解できませんでしたが、次第に自分の悩みや辛 さ、苦しみは自分の意志に委ねられるのだということに気付かされました。これ は自分にとっては大きな出来事でした。人はつらいとき、何かにすがり他力本願 になりがちです。しかし、それは本当の意味で本質の部分を取り除いた事にはな らないのです。目を背けたくなるような事に真正面から向き合い、自分の弱いと ころ、傷ついているところを時間をかけて鍛えていくほかないということを知り ました。 このカウンセリングが会食恐怖の改善の直接的理由ではありませんでしたが、「 思考の矯正」という点では大いに効果があったと考えます。 そこで、かならず「会食恐怖」で議論になるのが他者へのカミングアウトをすべ きか、するべきではないかというものです。前者は毎度、理由をつけて会食から 逃げているよりは、周りに症状を説明し理解してもらうおうというものです。後 者は自分が会食恐怖を患っていることを告げず、たとえ食べられなくても自分の ペースで地道に改善に向けて試行錯誤するというものです。 この論議に正解はないのですが、私は個人的にカミングアウトはしませんでした 。それは変な人に見られたくないとか、毎回、説明するのが面倒だからなのでは なく、カミングアウトは食べられない自分への理解をしてもらうためにするもの で、食事が取れるようになるという目的は二番目にくるからです。私は「おいし く、楽しい」食事をもう一度できるようになりたかったから、一番交流の場とし て頻度が多い「食事」のシーンで緊張することなく食べられるためには、その緊 張や恐怖に打ち勝つことしかないと考えたのです。 だから、何度となく一人でお店に行き、残しては「今度こそ!」と、いう日々が 続きました。 でも、不思議なもので少しづつ食べられる量が増えていくのです。とりあえず、 前回までの分量まではいけるという余裕がありますから、じゃあ、あと一口、じ ゃあ、もういっちょ!と、徐々に良い意味で「慣れ」がでてくるのです。 「慣れ」によってある程度自信がついたら、友人や知人を誘って是非食事に行っ てみてください。このとき重要なのは自分がお店やメニューの主導権をにぎれる よう、あらかじめ料理を決めておき、お店も指定しておくことです。相手の意見 を優先してしまうと、その時点から不安が生まれます。とにかく最初はすべて自 分でコントロールできる範囲で「安心できる環境をつくっていく」いうことが大 切なのです。 次回はこの応用編についてお話したいと思います。 読んでくださり、ありがとうございました。

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

2.みんなの会食恐怖ネタ話

『鉄板メニューを探せ!』 食事がとれないとは言え、どうしてもみんなと食事をしなければならない場面は 日常生活のなかで必ずあります。 しかも、自分自身かなりお腹が減っている…。緊張するけど、どうしても何か食 べたい! こういう場合自分のなかでこれならば絶対に少しは口に入るという「鉄板メニュ ー」を日ごろから探しておくことをお薦めします。 私の場合はカレー、そば。この二つだけはなんとかどんな環境下でも口にするこ とができました。逆にいえば絶対に食べられないメニューも存在するわけで、そ れにあたるのは「揚げ物」「どんぶり」でした。 以前、ファーストフードの話をしましたが、外で食事をするには必ずとっかかり になるメニューがなければお店に入ることもできません。「鉄板メニュー」も大 概どの店にいっても変わらない味という点で安心できます。 これがひとつでも見つかれば、活動範囲がぐんと広がること間違いなしです!

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

3.会食のワ!!!

今回、取り上げるのは「バイキング」です。 おいしいものを好きなだけ食べられる。これは一般の人からみれば、「たくさん 」という意味で使っているとおもますが、「会食恐怖」においては「すくない」 という意味で使ってます。ちょこっとだけでも全然問題ないですし、違和感なく 食べられる。 無理ならば残すなり、取らなければいいだけ。 この症状において「分量」で苦しんでいる方が結構いらっしゃいます。「もう少 し少なければ…」「小食だと言われることがつらい」…ひとそれぞれ、食べられ る量も違えば、「普通」の基準は様々です。 最近はテイクアウトで分量のバリエーションが増えてきましたが、誰かと一緒に 食事をする際にはバイキングは適していると思います。 ちなみに体調が悪くコーヒーだけ呑んで、店を出た時もありました。 一杯1800円。人生で一番高いコーヒーでした(笑)

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■

4.Q&Aコーナー ここでは今後、このメールマガジンを読んで疑問に思ったこと、この部分をもう 少し詳しく!といった声を紹介していきたいと思っています。 メールはリンク先にあるブログ「npo創造空間」のメールフォームから、または souzoukuukan@gmail.com まで直接お送り下さい。 皆様の声を心よりお待ちしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

0 件のコメント:

コメントを投稿