2011年11月13日日曜日

私は会食恐怖症をどのように克服したか?④

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   【 私は会食恐怖症をどのように克服したか? 】Vol.004
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◇今週の目次◇
1.他者とのアプローチ2
2.みんなの会食恐怖ネタ話
3.会食のワ!!!
4.Q&Aコーナー

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1.他者とのアプローチ2

今週は他者とのアプローチその2です。 会食恐怖を振り返ってみて感じたことは、恐怖がどこに起因するかということで した。簡単にいえば、自分の問題なのか、他者の問題なのかということです。 「会食恐怖」というぐらいですから、他人とのコミュニケーションに苦しさを感 じているという受け止め方をされる方がほとんどだと思います。ですが、それは 自分にとっては大きな問題ではないことに気付きました。「他者は常に変化する 」ということに考えがたどり着いたとき、自分の力ではどうにもできないものが あるのだということを同時に悟りました。 相手によって、自分のスタンスを変えていくということはとても難しく、疲れる ことであり、この考え方で治そうと思っても時間ばかりがかかると思ったのです 。 前ふりが少々長くなってしまいましたが、どうしても自分の内面を変えていく過 程を通らないと私の場合には克服というゴールには辿り着く事ができませんでし た。それは前回のカミングアウトの話に繋がることであり、どんな状況でも食べ る事が出来ることが自分にとっての克服とするならば、自分が苦しい環境でも敢 えて食事を摂り、その苦しさに慣れていかなければならなかったのです。 カミングアウトをしないということは、一般の人たちと同じように好きなお店に 入り、好きなメニューを食べる。 これをごく普通にやり遂げる(ちょっと大げさな表現ですが)ぐらいでないと、周 りから「あれ、今日体調悪いの?」など、あらぬ心配をかけさせてしまいます。 あくまで自然体。この積み重ねが自己の恐怖を次第に打ち消していってくれます 。少なくとも多くの人間がいる席で、不安や緊張を抱くということは減っていく はずです。 問題は食事が喉を通るかどうか? これは私の個人的な経験ですが、旅行先でカウンター席しか空いておらず、幸い 隣にはお客はいませんでした。 しかし、安心したのも束の間、メニューを頼み終えると店員からお隣でお相席さ せていただいてもよろしいでしょうか?と言われました。一瞬、頭のなかが真っ 白になり生唾を呑みました。ここで、店を出ると言う選択肢もありましたが、旅 先ということもあり、「もう、どうなってもいいや」と、腹を括り快諾しました 。 隣に座ったサラリーマンはおとなしい方で、黙々と晩酌をしていましたが、敢え てこちらから話かけ自分なりにどうにか緊張を解きほぐしたいと思っていました 。やはり、最初はなかなか食事が喉を通りませんでしたが、次第にそのサラリー マンと打ち解けていくうちに喉が開いてきたのです。結局、出されたものは全て 完食し、おおきな自信を掴むことができました。これこそ、「常に相手は変化す る」の典型的な例であり、自分の食事しやすい空気をどうやって作っていけばよ いのかという点がこのシーンでの最大のポイントだったと思います。 今回取りあげた例はほんの一部です。この他者とのアプローチはもう少し話を続 けていきましょう。 読んでくださり、ありがとうございました。

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2.みんなの会食恐怖ネタ話

『同じ境遇の仲間を見つけたけれど。』 SNSなどで、「会食恐怖」のコミュニティというのは検索すると見つかります。 コミュニティでは実際、「恐怖会食」のメンバーが集まりオフ会なるものを開催 し、みんなで話し合いの場を作っています。 お互いの症状や環境などを語り合うことで、「一人ではないんだ」という安心感 も生まれますし、それ自体はとてもいいことだと思うのです。 が、しかし。せっかく集まったのに解散はいつも4時ごろ。ちょっとお茶でも…と いう空気はまったくなく、皆さん、足早に帰路に着かれます。 そのとき、僕も当然食べられないですから皆さんの気持ちは分かるのですが、全 員食べられないのが分かっているのだから、お店に入って練習するいい機会じゃ ないか!!とも思いました。 何回か参加して、一度も食事の練習をしませんかという声が出なかったので、そ れ以降参加するのを辞めました。こんないいチャンスを話すだけではもったいな さすぎる。 もし、そういう機会に恵まれたら、たとえ食べられない、緊張している、といっ た状況でも是非声をかけて、軽食を買ってくるなり、お店に入るなりしてみてく ださい。 はっきりいって、「もったいない」です!

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3.会食のワ!!! 「端っ子だいすき」

お店の席に限らず、電車にのっても必ず端っこから席というのは埋まっていくも んですよね。不思議です。 人間にはパーソナリティスペースというものがあり、そのスペースの境界線を他 人に越えられると不快と感じ、ストレスになります。 私はこのパーソナリティスペースは少なからず「会食恐怖」に関係があると思っ ています。 症状を訴える方はスペースが一般的な広さよりも広いか、その境界線に対して過 敏になっているかどちらかだと思います。 飛行機や新幹線の席を予約するときも必ず「窓側」。通路側は座った気がしませ んでした。 でも、考え方を少し変えると、一人分、通路があることによってスペースが広が ったととらえる事もできます。 そう考えたら、通路側、端っこに対する執着心が少し減りました。 あなたの視点、どの角度で見ていますか?

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4.Q&Aコーナー

ここでは今後、このメールマガジンを読んで疑問に思ったこと、この部分をもう 少し詳しく!といった声を紹介していきたいと思っています。 メールはリンク先にあるブログ「npo創造空間」のメールフォームから、または souzoukuukan@gmail.com まで直接お送り下さい。 皆様の声を心よりお待ちしております。

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