2011年11月6日日曜日

私は会食恐怖症をどのように克服したか?②

2011年5月09日 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    
【 私は会食恐怖症をどのように克服したか? 】Vol.002
  ----------------------------------------------------------------------
◇今週の目次◇ 
1.日常生活と仕事
2.みんなの会食恐怖ネタ話
3.会食のワ!!!
4.Q&Aコーナー ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

1.日常生活と仕事 先週のメルマガでは会食恐怖についての大まかな概要をお話しました。 食事が取れないと言っても、その症例は様々な環境やこころの状態によって違っ てくるという事はご理解頂けたかと思います。 では、この「会食恐怖症」が日常生活においてどんな影響を与えるのか、今回は お話していこうと思います。 まず、一番顕著に表れるのは1日の時間が食事中心に変わることです。 普通、一般の人は朝7:00ぐらいに起床し一日がスタートします。 私の場合、ひどいときは自宅にいても朝食が取れなかったので、何も食べずに家 をでるか、ゼリーやヨーグルトをなんとか食べられれば恩の字でした。しかし、 次第に栄養が不足してくるので疲れやすくなります。また、昼の時間帯に眠気を 催すことが多くなり、仕事がきつくなってきました。 学生時代は時間がアバウトで自分の予定に合わせやすかったですから、それほど 深刻な問題ではありませんでしたが、社会人になってからは「朝食」「昼食」が わずらわしくなり、それは次第に不安、恐怖へと変わっていきました。 結局、しっかり食事をとって仕事をするためには昼食後の午後からというスケジ ュールに変わってしまいました。当然午前中はベッドから這いつくばりながら起 き、やっとのことで出社の準備をする。午後からになったとはいえ、お腹一杯食 事が取れるわけではなく、ちびちびと口に料理を運び、呑みこむのが精いっぱい 。出社しても頭に栄養がまわっていないので、4~5時間勤務でも辛かったのを覚 えています。 1日のスタートが正午になると、結果的に1日の終わりもずれ込んでいきます。24:00 前までには就寝していた生活が1時、2時とずれ込むようになり、体内時計さえも 狂い始めてしまいました。 これは自律神経を狂わせるだけでなく、体にも負担を与えます。朝食を抜くよう になったり、睡眠が不規則になることで精神状態が不安定になり、「会食恐怖」 以外の症状を引き起こす可能性が高くなるわけです。 これが、他のメンタルの病気の二次的なものからくるのか、はたまたその逆なの かと問われれば、経験から言って前者の要因のほうが多いと私は考えます。 しかし、何らかの症状から起因すると仮定しても、その根っこを解決するのには 時間がかかるでしょう。そして、「会食恐怖」が二次的なものだとしたら、時系 列から遡ってみても快復の手掛かりも少しは見つけやすいのではないでしょうか ? 私の場合、時間を巻き戻してみて考えてみると、食事が取れなくなる以前は日常 生活でとてもたくさんの人達と学生生活の中で関わっていました。極論を言えば 、『食事=プライベート』な時間を他人の視線を感じながら摂るということに対 してストレスを感じていたのだと思います。あるラインまでは許容範囲として何 事もなく反応していなかったものが、一線を越えたことで身体症状として現れ、 拒絶反応を示すようになったのです。 今回、大事なポイントは「会食恐怖」になった理由と考えられるものを突き詰め ることです。 「それがわからないから困っているんじゃないか!」という声が聞こえてきそう ですが、まずは自分が症状に悩まされるようになる前までの自分の身の回りで起 こった出来事をできるだけ細かく時系列で書き出してみることです。そして、そ のとき自分がどう感じ、何を思ったのか?客観的に自分の行動、考えを見つめな おすことで自分自身の心の変化がだんだん見えてくるはずです。それでも、全く わからないという人は一旦、自分の症状と「会食恐怖」という関連付けから切り 離してみてください。 あるひとは自分の幼少期の経験からくるもので、自分では掘り起こすことが困難 であったり、その他に摂食障害を疑ったひともいました。それを導き出すために は、家族や医師といった他人の手助けが必要となってきます。私もカウンセリン グを受けましたが、やはり一人で解決するには限界があるということを痛感しま した。 では、他人との協同作業によって何が得られるのか? 次回は他人とのアプローチについてお話したいと思います。 読んでくださり、ありがとうございました。  

ISAO 

■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 

2.みんなの会食恐怖ネタ話 『あえて食べようとしない』 Eさんは一日2食、もしくは一日1食という生活を送っています。 Eさんに「それだけの量ではお腹がすきませんか?」と尋ねたところ、 昼や朝、食事の事で不安になり気分が悪くなるなら、いっそ食べないで仕事に行 ったほうがよっぽど精神的に楽だというのです。 確かに、1日3食という考えは近年になってから。 江戸時代は1日2食が普通だったと聞きます。 Eさんの場合は敢えて、不安材料を抱え込まないことで食事に対する意識を変えて いこうという姿勢が見て取れます。 「朝、昼、晩、食べるのが当たり前。」 これは一般的な常識であり、Eさんの考えもまた「常識」なのです。  
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 

3.会食のワ!!! 今回、取り上げるのは「飴」です。 症状がひどいと本当に何も喉を通りません。それでも身体に栄養分を補給しない とますます弱ってしまいます。 そんなときは市販のお菓子として売っている飴ではなく、スポーツの栄養補助食 品として売っている飴をお薦めします。味も控えめですし、ブドウ糖など必要最 低限の栄養補給もできます。一粒、口の中に放り込んでおけば勝手に溶けていき ますので、ガムを噛んだりしたときの「いま、食べているんだ」という意識もそ れほどありません。赤ちゃんがおしゃぶりをする感覚です。お菓子の飴は味や刺 激が強いものがあるので、人によっては気分が悪くなってしまうかもしれません 。わざわざ、そんなものを…という方は氷砂糖でも構いません。 何も食べずにいるよりは、少しでも空腹を満たし、脳みそに栄養を送ることが大 切です。 
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■ 

4.Q&Aコーナー ここでは今後、このメールマガジンを読んで疑問に思ったこと、この部分をもう 少し詳しく!といった声を紹介していきたいと思っています。 メールはリンク先にあるブログ「npo創造空間」のメールフォームから、または souzoukuukan@gmail.com まで直接お送り下さい。 皆様の声を心よりお待ちしております。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

0 件のコメント:

コメントを投稿